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【唐津人】手作りの家と暮らし


~ひとりで家を建てた女性 本山早穂さん~
 
 
「小さい頃から、いつか自分で家を建てようと思っていました。

よく田舎暮らしの雑誌を見ていて、将来は田舎に土地を買って自分で家を建てて、自給自足の暮らしがしたいっていう想いがずっとあって。昔から決めていた気がします。」

その夢を叶え、本当に自分で2軒の家を建てた女性、本山早穂さん。建てた家は地球に負担の少ない家でした。

福岡出身の本山さんが唐津に移住してきたのは今から10年前。本山さんは20代をインドの児童養護施設でボランティアをしたり、群馬県のこんにゃく農家に住み込みで働いたり、南米を旅したり自由奔放に過ごします。

ある時、農家で一緒に働いていた人から1本のビデオを見せてもらいました。自然農法の提唱者である福岡正信さんのビデオでした。

「ビデオを見て、中学生の時に食物連鎖や光合成を習って、地球ってうまく循環するようにできてるんだって、感動したのが蘇ってきて。私も地球に負担のない暮らしをしたいって思ったんです。」

その強い想いを胸に日本各地を転々とした後、本山さんは自然農の研修生となり農業を学びながら、循環できる建築技法を実践している人を探して会いに行くなど、積極的に行動していきます。それから全国を周って、心地よく暮らせる場所を探し始めたものの、なかなか理想の土地に出会えず、途方に暮れていた時に出会ったのが現在の住処がある唐津市の土地。

「陽がさんさんと射していて、すごく気に入って見に来たその日に決めました。」
 
 
とはいえ、金槌を持つのも技術家庭科の授業以来。職業訓練校に入り建築を学びながら、家づくりを始めます。広い土地にぽつんとプレハブ小屋を置き、そこに寝泊まり。それが本山さんの唐津暮らしの始まりでした。地球に負担のない家として、本山さんが強く魅かれたのがストローベイルハウス。藁のブロックを断熱材として積んだ家です。冬は暖かく、夏は涼しく、朽ちた時も自然分解され土に還ります。

「ストローベイルハウスは自分の寿命と同じくらいで朽ちる家だからいい。阿蘇山のススキを刈り取った藁と赤土に、近所のアイガモ農法をされている農家さんから藁をもらって。その藁を刻んでこねて、発酵させて土を作りました。泥壁ワークショップを開催してみんなで塗って、最後に漆喰を塗った。素人ながらにそういうのを調べながら建てるのも楽しくて。」
 
1軒目 白い壁部分がストローベイル工法 現在改築中。改装後は素泊まり宿にするそう。家の前には大きいプール。
 
1軒目はトイレもコンポストトイレ*を使用、お風呂も太陽熱を利用し温水を供給、生活用水は井戸水使用。循環できる暮らしを実現しました。

2軒目の母屋は2階建て。断熱材はお米のもみ殻を燻炭にしたものを詰め込み、木製建具は古民家廃材を安く購入したり譲り受けたり。抑えられるところは安く抑え、こだわるところは惜しまず手間もお金もかけたそう。

「リフォームでも新築でも、ゴミがすごく出る。木も接着剤が着いてたら燃やせないから埋めることに。いつか捨てるときのことを考えて、自然に還るものにこだわりたい。」と本山さん。

(*コンポストトイレ…水を使わず、微生物の力で排泄物を分解し堆肥化するトイレ)
 
2軒目 設計も本山さんが。2階は本山さん家族の住居。1階を食事付きの宿にする予定。
 
土地を買った当時は、唐津に知り合いはひとりもいなかった本山さんでしたが、続けていく内にどんどん応援してくれる人が出てきたそうです。そして母屋建築中に手伝いに来てくれた大工の土橋さんと出会い、2016年ご結婚。今ではかわいい双子ちゃんのお母さんです。

「セルフビルドっていうけど、ひとりじゃなくてみんなと繋がって。得たものが家だけじゃなく、家族も出来たし、人との繋がりを得ることができた。そういうことが得られると思ってやっていた訳じゃないけど、今までの縁でこうして取材も来てもらって。だから本当に自分で建ててよかったと思います。」と優しい笑顔で語る本山さん。いつか本で読んだ〝行動は予想を超えた未来をもたらす〟という言葉がストンと腑に落ちました。
 
 
家族で週に一度湧水を汲みに行ったり、魚釣りに行ったり、近所の人が作った美味しい野菜をいただいたり。唐津での暮らしは幼い頃思い描いていた、理想どおりだと言います。「田舎暮らしは忙しいですけどね。」と、笑いながら、家づくりだけでなく、日々の暮らしそのものを楽しむ本山さん。本当に豊かな暮らし、というのはこういうことなのだと感じます。
 
手作りだからこそ「これは新月伐採の木」など、ひとつひとつにエピソードが。そんな話を聞けるのもこの宿の楽しみ。
 
これからは、建てた家を活用し暮らしを感じられる宿を始め、現在は手が回っていない自然農の畑も再開予定。「鶏、ヤギ、ヒツジも飼いたい。牛もいいかも。」と本山さん。

都会暮らしになれた人ほど本山さんの家や暮らし方に、深呼吸したくなるような心地よさを感じるのではないでしょうか。そして、地球や環境のことを自分事として考えるきっかけとなるかもしれません。

家を作ることにより、かけがえのない人との繋がりを得た本山さん。地球に負担の少ない、循環する暮らし。その生き方に魅力を感じて集まる人たち。そんな人がどんどん増えれば、地球の未来を変える大きな一歩になるかもしれません。
 
 
コラムニスト:Kyoko

4児の母 ピラティスインストラクター指導歴9年
四国・湘南・東京・熊本など、各地で高校生から70代の女性を中心に、ピラティス・筋膜リリースをはじめ、身体の正しい使い方・セルフケアを指導。身体が軽いと、産後はもっと楽しくなる事を伝えたいと、赤ちゃん連れ可能なレッスンや産前産後ケアも対応している。腰痛が改善し、一晩ぐっすり眠れるようになった70代女性や産後の尿漏れが解消した30代女性など、幅広い層から支持を得ている。
2016.8唐津に移住。現在は、移住先の築100年越の古民家で、無農薬無肥料でお野菜やハーブを育てながら、夫と4人の子どもたちと暮らしている。

ブログ:https://ameblo.jp/mjukpilates/
 
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