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【唐津人】大人が本気で遊ぶってこういうこと


~唐津の歴史に自分の時間を重ねるという生き方~
 
calali徳永明寛さん

徳永 明寛さん

 
唐津市江川町の細い小道を入ると古民家カフェCALALIが佇む。
本当は秘密にしていたい私の“ひと休み”できる場所の一つだ。
「あー教えたくない。」と笑って言ったら店主は私以上に笑って言った。
「教えないんですか?広げてくださいよ。」とゲラゲラ笑った。
まるで昔から知っているかのような、みんなに愛されているここの店主。
あなたは“ひと休み”していますか?
一緒にホッと一息つける人はいますか?
店主の徳永さんはお客様に向ける笑顔が少年のようで、いつも微笑んでいる。
コーヒーの豆を挽きながら、お客様との会話を楽しむ近い距離感も心地がいいし、サンダルにデニムのエプロン、キャップ姿。飾らないラフさもまたいい。
 
calali外観

〈CALALI外観〉

「大きなおもちゃ箱を手に入れたみたいです。」
徳永さんは明治11年築の古民家を改装し、CALALIをオープンした。
「3年以上古民家の物件を探していて、糸島になかなかなかったので西の唐津まで足をのばしてみたんです。そしたらこの物件に出会えて、もう一目ぼれで!海沿いの道を通り、虹ノ松原を抜けて、唐津城の前を通って。その景色を見たら、もうここしかないって思いました。」
その目はまるで子どものように古民家へ注がれていた。
 
店内の雰囲気

〈店内の雰囲気〉

このカフェと民宿のコンセプトは、“自分の表現ができる場所”。
「色んな人がこの場所をきっかけに交差し、新しく何か生み出されていくのが理想で、まずは自分がやりたいように。人と話すことでうまれるものがあるから交流する場所が欲しかったんです。」

まずは自分がやりたいようにやる。それを叶えるため、改装には時間を惜しまなかった。
全てを改装するのに一年以上かけ、自分でできる所は自分で手直しを繰り返した。
「経営者としてはぜんぜんだめですよ。完成図もないですし。完成図通りにしたら自分の形にはなってもこの家の形にはならないと思って。家の声を聴くんです。ひたすらキレイにして、ふと出てくる声を大切にするんです。最初、土間部分もモルタルにしようかと思ったんですけど、やっぱり土間のままがいいって言ってるように聞こえたので止めたんです。」
優先順位はあくまで古民家の気持ちが先。
家がどうしてほしいと言っているのかを聴く。
それが徳永さんの楽しみ方そのものである。

お客様が来店し、足を踏み入れ一言。
「すごくいい雰囲気ですね。落ち着くな。おじいちゃん、おばあちゃん家みたいな。」
すかさず徳永さんが答えた。
「そうなんです。昔のおばあちゃん家みたいな雰囲気を残したくて。」
土間の入り口。梁の見える天井。畳のくつろぎスペースには座卓に座布団。
昔の雰囲気をそのまま残した渡り廊下。その横には日がさんさんと差し込む日本庭園。
一歩入れば異空間。空間の演出には徳永さんのこだわりが垣間見え、空気がゆっくりと流れる。
 
民泊用の和室は二間用意されている

〈民泊用の和室は二間用意されている〉

民泊は趣のある和室に一日一組限定。
カフェと並んだ民泊用の和室の窓から存在感を隠しきれない庭がこちらを見ている。
元からある灯篭や椿の木はそのままに。緑の草木を足してみたり砂利を敷き詰めてみたり。
「今年梅の木を植えたら一年中花が咲いている庭になるんです。」と嬉しそうに話してくれた。渡り廊下を歩いているときにフワッと吹く風で心がホッとするという、特別な空間の日本庭園。
「そうそう、今日のお昼ご飯もそこの石に座って食べました。」
子どもの遠足のように微笑んだ徳永さんが印象的だった。
 
和室の横に日本庭園

〈和室の横に日本庭園〉

ちょっとコーヒータイムと足を運んだ常連さんは、徳永さんの人柄を興奮気味に話してくれた。
「徳永さんって物知りよ。気さくで話がおもしろくていつも来ちゃうの。この場所にいるといつもは出会えない人が来て、話ができるけん刺激的。この前の満月はね、能の太鼓を叩く人を呼んで照明で演出して、もうそれはそれは幻想的で。感動したとよ。このお店がまだ空き家だったころ、この辺は活気がなくて寂しかったけど、ここのおかげで人がたくさん通るようになって嬉しい。」

私が伺ったときも、十人ほどの中高年の方が同窓会。ブレイクタイム中の主婦二人組。
シンガポールから帰国した若いご夫婦に赤ちゃん。
東京からお試し移住中の着物を着た二人組。
それはもうみんな年齢も、職種も、日頃住んでいる環境もバラバラの人達がこんな風に輪になりコーヒーを飲むなんて。コミュニケーション不足が目立っている今の時代に温かさを感じた。徳永さんに会いたいからと足を運んでいる人が多いのは間違いない。
 
 
糸島から唐津へ移住してきた徳永さん。ひときわ熱を込めて話してくれたのはこの言葉だった。
「糸島にないもので唐津にあるもの。それは風情。糸島と比べて唐津には風情が色濃く残っているのが強みだと僕は思っています。それに海のアクティビティをかけ合せたらおもしろいなと思って。宿泊してもらった方にSUPを体験してもらったり。自分たちで観光名所を作るくらいの勢いです。」
笑いながら語った姿は、唐津の未来にたくさんの可能性を見つめていた。

カフェは大勢の方が日々交流できる憩いの場に。
民泊は一日一組の方が風情をじっくりと味わえる場に。
「ここは時の流れがゆっくりなので時計を置いていません。」
時間に追われ、時計の針とにらめっこはここでは必要性すら感じなくなる。
こんな風にゆったりと共に過ごしてくれる店主。時計がないのは優しさなのかもしれない。

唐津の歴史を預かっているという古民家への愛情。唐津の風情に惚れたCALALIの店主。
この場所に建つ古民家の歴史を感じつつ、時計のないひと休みはいかがですか。
 
 
【Information】
CALALI
住所:佐賀県唐津市江川町627
電話:090-1162-8570
メールアドレス:calali.info@gmail.com
定休日:不定休
営業時間:12時~18時
インスタグラムユーザーネーム:calali_1881
 
コラムニスト:山口さやか

出身地は福岡県八女市。
福岡県で22年間過ごし、2008年10月に唐津に移住。
会社員、営業マン、個人事業、接客業など仕事を通して
人との出会いが自分に成長をもたらすことを体感する。
そんな環境のなか経済学や帝王学にふれ、大人になって
勉強するって楽しい!と自分の心と向き合い始める。
その経験を子育てに役立てたいと、現在は
“何でもやってみよう!”と成長を見守る毎日。
苦手だった読書が今や趣味となり、
親子で図書館へ行く日も多い。
住居は山の中。3児の母であり、自由な女性でありたい。
 
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佐賀県唐津市西城内1-1
TEL. 0955-53-7149  FAX. 0955-72-9182
企画. 唐津市未来創生部移住・定住促進課
 
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